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日本の電話番号の歴史

いまの電話番号の形——固定電話は10桁、携帯電話は11桁——は、130年あまりの積み重ねの結果です。桁数が変わるたびに、その背景には「番号が足りなくなる」という問題がありました。

1890年日本で電話サービスが始まります(東京・横浜)。交換手が手作業で回線をつなぐ時代で、番号は短い通し番号でした。
1927年火災を知らせる番号として「112」が導入されます。かけ間違いが多かったため、1948年に現在の「119」へ変更されました。
1948年警察への緊急番号「110」が始まります。
1950〜70年代ダイヤル式への自動化と市外局番の整備が進み、固定電話は「市外局番+市内局番+加入者番号」で合計10桁(0AB〜J方式)の形に統一されていきます。
1979年自動車電話が始まります(030+7桁=10桁)。持ち運べる電話、すなわち携帯電話の源流です。
1985年0120フリーダイヤルが始まります。通話料を着信側が負担する仕組みで、企業の窓口番号として広がりました。
1987年携帯電話サービスが始まります。当初の番号はまだ10桁でした。
1995年PHSが始まります(070番号帯)。のちにこの070は携帯電話にも使われるようになります。
1999年1月携帯電話・PHSの番号が10桁から11桁になります(090へ集約)。契約数の爆発的な増加に番号容量が追いつかなくなったためです。「固定電話=10桁、携帯電話=11桁」という現代の形はここで決まりました。
1990年代末0570ナビダイヤルが始まります。全国共通の10桁番号で、発信地に応じて最寄りの窓口につながります。
2000年海上保安庁の緊急番号「118」が始まります。
2002年3月携帯電話に080番号帯が開放されます(090だけでは足りなくなったため)。
2003年050番号を使うIP電話が広がります。インターネット回線の電話で、11桁・地域に縛られません。
2006年10月24日番号ポータビリティ(MNP)が始まります。事業者を変えても番号をそのまま使えるようになり、「番号帯=現在の事業者」とは言えなくなりました。
2013年11月070番号帯が携帯電話にも開放されます(元はPHS専用でした)。
2015年7月3桁の公共番号が拡充されます:消費者ホットライン「188」、児童相談所「189」。
2019年020番号帯がM2M(モノ同士の通信)用に運用開始。人ではなく機器のための番号で、12〜14桁あります。
2024年12月060番号帯が携帯電話用として新たに指定されます(利用開始は2026年予定)。090/080/070に続く4つ目の携帯番号帯です。
2025年1月固定電話網のIP網への移行が完了します。メタル回線の時代は終わりましたが、10桁の固定番号そのものはIP網の上で使われ続けています。
現在携帯電話の契約は2億回線を超えました。番号は「人の声をつなぐ住所」から、「モノの識別子」にまで役割を広げています。

本ページは総務省「電気通信番号制度」関係資料など公的資料に基づく概説です。個別の番号の割当状況は、各番号のページで確認できます。